シファー(仮名)

13歳

イエメン イエメン

みなさんは「結婚」と聞くとどんなイメージを持ちますか?
好きになったひとといっしょに、幸せな人生を歩むことなど、明るいイメージであることが多いのではないでしょうか。でも、幼いうちに結婚させられる子どもたちにとって、結婚とは、人生をうばわれることを意味します。相手を選ぶ自由もなく、無理やり結婚させられた子どもたちは、学校へ通い、自分の人生を選び、歩んでいくというチャンスをうばわれてしまいます。また、しばしば暴力の犠牲にもなります。
早すぎる結婚をさせられることで、子どもたちがうばわれているものはなんでしょう?
中東のイエメンで暮らすシファーさんの声を聞いてください。

結婚させられる子どもたち

※数値・データはすべて2022年時点のものです。

出典:Towards Ending Child Marriage(UNICEF 2021)

児童婚とは18歳未満の子どもが結婚すること、または、それに相当する状態にあることをいいます。
児童婚によって18歳未満で結婚した女の子は、家事などで家庭に閉じ込められて、学校に通い続けられなくなったり、家庭内暴力を受けやすくなったりします。
また、十分成長しきっていない身体で妊娠・出産することで、母親と赤ちゃんの命と健康が危険にさらされます。

児童婚が多い地域は、南アジアとサハラ以南のアフリカです。こうした地域では、子どもを養う負担を減らすため、結納金を得るため、といった経済的な理由から娘を結婚させる家庭があります。
また、娘の将来が保証される、娘を守ることができる、という理由で結婚させる家庭もあるなど、伝統的な考え方や文化的背景から、子どものうちに結婚することが当たり前になっているところもあるのです。

「児童婚」の主要データ

早すぎる結婚をさせられることで、
子どもたちがうばわれているものはなんでしょう?