ジェームス

14歳

南スーダン 南スーダン

世界の紛争地では、今も、多くの子どもたちが兵士にさせられ、戦場でたたかわされています。戦争に使われるのは男の子ばかりではありません。女の子も、武装勢力にさらわれ、兵士の世話など、さまざまな形で道具として使われています。
子どもが戦争に使われてしまうのは、なぜでしょう? カラシニコフと呼ばれる銃など、比かく的軽く、操作が簡単な武器が開発されたことも、兵士にさせられる子どもが増えた理由のひとつと言われます。
アフリカの南スーダンに住んでいたジェームスさんは、ある日突然、武装勢力に誘拐され、兵士にさせられました。そして、カラシニコフを手に、戦場へ駆り出されたのです。
アニメーションになったジェームスさんの物語をご覧ください。

紛争につかわれる子どもたち

※数値・データはすべて2025年時点で確認できた最新です。

兵士になった子どもの数 国連が確認できただけで10万5000人以上(2005-2022年累計)

子どもが兵士になっている地域

アフリカ、アジア、中東、ラテンアメリカの30以上の紛争状況において

  • 12万人以上の子どもが死傷した。
  • 32500人以上の子どもが誘拐された。
  • 16000人以上の子どもが性的暴力を受けた。

(2005-2022年累計)

出典:Press Release『More than 300,000 grave violations against children in conflict verified worldwide in past 18 years』(UNICEF 2023)

子ども兵士になってから社会復帰するまで

世界の紛争地には、何千人という子どもの兵士がいます。子どもたちは、誘拐や脅迫によって兵士にさせられるほか、収入を得るためや家族を守るために自ら志願して兵士になることもあります。
子どもたちは戦闘員としてだけでなく、「調理係」や「荷物係」、「メッセンジャー」として利用され、女の子の場合には、おとなの兵士と強制的に結婚させられたり、性的虐待を受けたりもします。
兵士として悲さんな暴力やつらい任務を経験した子どもたちは、心や身体をこわしてしまいます。また、軍や武装グループから解放されても、兵士であったことが理由で家族との関係がもとに戻らなくなったり、故郷に住んでいられなくなったりすることもあります。

「子ども兵士」の主要データ

紛争の道具としてつかわれてしまったことで、
子どもたちがうばわれているものはなんでしょう?